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ヨークシャーテリアに多い病気
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★白内障★
網膜の一部または全体が眼底からはがれた状態です。
事故や病気で起こることがありますが、先天性の場合もあります。
視力障害を起こしたり、剥離した方の目が見えなくなってしまいます。
一旦はがれてしまった網膜は、現在、有効な治療方法がないので、なるべく安静にしてあげることが必要です。
★流涙症(涙やけ)★
涙が目の内側から下の部分の被毛と皮膚を茶色に変色してしまうことが流涙症です。
涙は涙腺で作られて目の表面に分泌されたあと、涙点に吸収されます。
余分な涙は涙点という穴から鼻涙管に入り、鼻腔中に流れるこの涙ががうまく吸収されないと目から溢れ出て涙やけの原因になります。
★外耳炎★
耳の外耳道が炎症を起こす疾病です。
耳を掻いたり、耳を振るなどの動作をするので、発見しやすいです。
耳そうじの際に耳道を傷つけたり、外部の寄生虫、細菌及び真菌や過度の湿気などが原因です。
★膝蓋骨脱臼(パテラ)★
後ろ足の膝のお皿が、正常な位置からずれてしまっている状態が膝蓋骨脱臼(パテラ)です。
内側にずれているのは内方脱臼、外側にずれているのは外方脱臼と言います。
どちらが多いかというと、圧倒的に内方脱臼です。
先天性と後天性がありますが、先天性は生まれながら膝周囲の筋肉や骨の形成に異常があり、年齢とともに脱臼してしまいます。
ただ、子犬の頃は骨格の形成途中で膝がゆるい場合も多く、成長とともに膝の周りの筋肉が発達していくので、様子をみていく必要があります。
膝蓋骨脱臼は無症状なものから歩けなくなってしまうケースまであります。
先天性、後天性どちらにしても、滑るところでの激しい運動や高いところからのジャンプの繰り返しは控えた方が良いです。
★股関節形成不全(HD)★
ヨークシャーテリアにも多い遺伝性疾患の一つで、股関節が変形したり、ずれたりしてしまう病気です。
症状は蛇行するように歩き、腰が左右に大きく揺れます。
又、走るときにうさぎのように両足とびをしたり、普通に座ることが出来なくなったりして、異常行動をします。
後天的に発症する場合もあり、多くは肥満が原因であるため、ダイエットによる予防は欠かせません・。
★進行性網膜萎縮(PRA)★
遺伝性疾患による目の病気です。
初期は薄暗い光での視力障害を示し、その後、昼間の視力にも障害が進行し完全に失明をしてしまいます。
通常、初期症状が出てから6〜18か月後に失明します。
眼孔が拡散したり、白内障の症状も見られる場合もあります。
今のところ、治療方法がないため、交配時の掛け合わせには注意が必要です。
★水頭症★
頭頂部の大泉門(へこみ)が成長とともに閉じるのですが、それが発育不全のため閉じないで開いたままの状態を泉門部癒合不全と言います。
この泉門部癒合不全に併発して起こるのが水頭症です。
脳室に脳脊髄液が多量に溜ると、フラフラ歩いたり、同じ場所の徘徊、運動障害、てんかん発作などを起こします。
又、異常に攻撃的になったり、性行動の変化が見られたりします。
泉門部癒合不全だけで、神経症状が出なければ水頭症とは限りません。
しかし、低いテーブルなどに頭をぶつけないよう注意が必要です。
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